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チラシのアクセントカラーの選び方|配色の3色ルール・5つのパターン・業種別の組み合わせ例

チラシのアクセントカラーの選び方|配色の3色ルール・5つのパターン・業種別の組み合わせ例

公開日 (更新 )|反響堂 代表デザイナー(歴22年)

チラシを作るとき、「目立たせたい」と思うほど色を増やしてしまい、かえってごちゃごちゃした印象になった経験はありませんか。配色は、センスよりもルールで決まる部分が大きいデザイン要素です。この記事では、チラシの配色の基本となる3色ルールと、面積は小さくても紙面を左右するアクセントカラーの役割・選び方を中心に、業種別の組み合わせ例、読みにくくなる組み合わせ、白黒や2色印刷での工夫、ブランドカラーとの合わせ方まで解説します。

結論:チラシの配色は「ベース70・メイン25・アクセント5」で3色までに

チラシの配色で迷ったら、まずは使う色を3色までに絞り、面積の割合を「ベースカラー70%・メインカラー25%・アクセントカラー5%」を目安にすることから始めましょう。デザインの分野でよく使われる、見やすい配色の基本ルールです。

70%ベースカラー背景・余白25%メインカラー見出し・帯・囲み5%アクセント価格・特典
図:配色の面積の目安「70・25・5」

色が多すぎるチラシは、どこが大事なのかが分からなくなり、読む人の目が迷ってしまいます。反対に、色を絞って役割を決めておけば、自然と「いちばん伝えたいところ」に目が向く紙面になります。目立つチラシとは、たくさんの色を使ったチラシではなく、目立たせる場所がはっきりしているチラシなのです。

この記事の要点

  • 色は3色まで。面積は「ベース70・メイン25・アクセント5」が目安
  • アクセントカラーは、面積が小さくても視線を集める「目印の色」。価格や特典など行動してほしい所だけに使う
  • 選び方は「補色・類似色・同系色・同一トーン・無彩色+1色」の5パターンから考えると迷わない
  • 同じアクセントカラーを紙面の2〜3か所でくり返すと、まとまりと目線の流れが生まれる
  • 文字と背景は、色の違いより「明るさの差」をしっかりつける。白黒にしても読めるかで確かめる

アクセントカラーとは?チラシでの役割と効果

アクセントカラーとは、紙面の中でいちばん小さい面積で使い、読む人の目を引きつけるための色です。「強調色」とも呼ばれます。インテリアやファッションでも使われる言葉ですが、チラシでは特に「どこを見てほしいか」を伝える役割を持ちます。

チラシは、手に取った人がすみずみまで読んでくれるとは限らない印刷物です。ぱっと見たときに、価格・特典・締切・電話番号など、行動につながる情報へ目を運んでくれるのがアクセントカラーです。

アクセントカラーの3つの効果

  • 目線を集める:周りと違う色の部分に、目は自然に向かいます。いちばん伝えたい情報をそこに置けば、読み飛ばされにくくなります。
  • 紙面を引き締める:落ち着いた色だけの紙面は、上品でもぼんやりした印象になりがちです。小さな面積に対照的な色を入れると、メリハリが生まれます。
  • 情報の優先順位を伝える:アクセントカラーが使われている所は「大事な所」だと、読む人が無意識に受け取ります。だからこそ、使う場所を絞ることが大切です。

配色の基本ルール

まずは、3色それぞれの役割を理解しておきましょう。この役割分担が、すべての配色パターンの土台になります。

色の役割面積の目安主に使う場所選び方
ベースカラー約70%背景、余白白、生成り、薄いグレーなど、主張の少ない色
メインカラー約25%見出し、帯、囲み、図形お店や商品のイメージを表す色
アクセントカラー約5%価格、特典、日付、申込ボタンなどメインカラーと対照的で、目を引く色

文字の色は、この3色とは別に考えるのが一般的です。本文の文字は黒か濃いグレーにしておくと、読みやすさが保たれます。真っ黒よりも、少しだけやわらかい濃いグレーを使うと、目に優しい印象になります。

色の3つの性質を知っておく

色には「色相(赤・青・黄などの色み)」「明度(明るさ)」「彩度(鮮やかさ)」の3つの性質があります。配色がうまくいかないときは、たいていこのどれかがぶつかっています。

  • 色相:似た色み同士(青と水色など)はまとまりやすく、反対の色み(青とオレンジなど)は互いを引き立て合います。
  • 明度:明るさの差が大きいほど、文字や形がはっきり見えます。
  • 彩度:鮮やかな色ばかりを使うと目が疲れます。鮮やかな色は1色に絞り、ほかは落ち着いた色にするとまとまります。

トーン(明るさ×鮮やかさ)でそろえる

明度と彩度の組み合わせを「トーン」と呼びます。たとえば「淡い」「明るい」「鮮やか」「くすんだ」「暗い」といった色の調子のことです。色みが違っても、トーンがそろっている色同士は並べたときにまとまって見えます。

反対に、アクセントカラーだけトーンを変える(周りがくすんだ色なら、アクセントだけ鮮やかにする)と、面積が小さくてもはっきり目立ちます。配色に迷ったら、色みより先に「どのトーンでそろえ、どこだけ外すか」を決めると考えやすくなります。

アクセントカラーの選び方5パターン

アクセントカラーは、メインカラーとの関係で選ぶと迷いません。よく使われる5つのパターンを紹介します。

パターン選び方印象例(メイン → アクセント)
1. 補色色相環でメインの反対側にある色いちばん強く目立つ。セールや締切に紺 → オレンジ
2. 類似色色相環でメインの隣あたりの色なじみながら少しだけ目を引く緑 → 黄緑や黄色
3. 同系色メインと同じ色みで、明るさや濃さを変えた色上品で落ち着いた印象水色 → 濃い紺
4. 同一トーン色みは違うが、明るさ・鮮やかさの調子が同じ色やさしく、まとまりのある印象くすんだ青 → くすんだ赤
5. 無彩色+1色白・グレー・黒の紙面に1色だけ入れるすっきり現代的。失敗が少ないグレー → 赤や黄色

選ぶ順番は、次のように考えると迷いにくくなります。

  1. 目立たせたい強さを決める:売り出しや締切のように強く目立たせたいなら補色や無彩色+1色、雰囲気を大切にしたいなら類似色・同系色・同一トーンが向いています。
  2. 使う場所を先に決める:価格、特典、期限、電話番号、申込方法など、「読んだ人に行動してほしい所」だけに使います。
  3. 1色に絞る:アクセントを何色も使うと、どこが大事なのか分からなくなります。

鮮やかな色でなくてもアクセントになる

アクセントカラーは、必ずしも赤や黄色のような鮮やかな色である必要はありません。アクセントになるかどうかは、周りの色との「差」で決まります。淡い色でまとめた紙面なら深い紺や焦げ茶が、くすんだ色の紙面なら少し明るいからし色が、十分にアクセントの役割を果たします。上品さを大切にしたいお店では、この考え方が役立ちます。

差をつけすぎると目が疲れる

反対に、鮮やかな補色同士を同じくらいの面積で並べたり、鮮やかな背景に鮮やかな文字をのせたりすると、境目がちらついて見え、目が疲れてしまいます。補色を使うときは、アクセント側の面積を小さくするか、どちらかの鮮やかさを少し落とすのがコツです。

アクセントカラーを効かせる使い方

アクセントカラーは、チラシの中で「ここだけは見てほしい」という場所に使います。使う場所が多いほど効果が薄れるので、次のような情報に限定しましょう。

  • 価格や割引率
  • 特典や期間限定の案内
  • 開催日や締切日
  • 電話番号や予約のQRコードまわり

よくある失敗は、見出しも価格も特典も電話番号も、すべて赤にしてしまうことです。すべてが強調されると、結局どれも目立たなくなります。アクセントカラーを使う場所は、紙面全体で2〜3か所程度にとどめるのが目安です。

同じ色を2〜3か所でくり返す(レピテーション)

アクセントカラーを1か所だけに使うと、その部分だけが浮いて見えることがあります。そこで、同じアクセントカラーを紙面の2〜3か所でくり返し使うと、紙面にまとまりが生まれます。デザインでは、こうしたくり返しを「レピテーション」と呼びます。

たとえば、表面の価格、特典のマーク、裏面の申込方法の囲みを同じオレンジにすると、読む人の目は「オレンジ=大事な所」と覚え、価格から申込方法へと自然に目が移っていきます。くり返す場所は、読んでほしい順番に沿って配置するのがポイントです。

色以外にも、文字を大きくする、太くする、周りに余白をとる、といった方法でも強調はできます。色だけに頼らず、大きさや余白と組み合わせると、より自然に目線を誘導できます。文字の大きさの決め方はチラシの文字サイズの目安で詳しく解説しています。

反響堂の制作事例

トレーディングカード店 プレオープン告知チラシ
トレーディングカード店 プレオープン告知チラシ

チラシ小売・EC開業告知

白とグレーの紙面に黄色を1色だけ入れた、無彩色+1色の配色の事例です。

紙面の工夫

  1. 背景を白と淡いグレーでまとめ、ロゴと文字は黒で引き締めています。
  2. 黄色を3つの円・地図上の店舗の印・外側の枠でくり返し使っています。
  3. 3つの強みを黄色の円に入れ、紙面の中ほどで最初に目が向く位置に置きました。
  4. 円の下に濃いグレーの帯を敷き、補足の文を白抜きで読みやすくしています。

ほかの制作実績を見る →

色が与える印象と業種別のおすすめ

色には、見る人に特定の印象を与える働きがあるといわれます。いわゆる色彩心理と呼ばれる考え方です。感じ方には個人差や文化の違いがあるため絶対ではありませんが、チラシの色を決めるときの手がかりになります。

反響堂の制作事例 画像をクリックすると制作実績の一覧を見られます。
色一般に持たれやすい印象よく使われる業種・場面
赤情熱、活気、お得感、注意セール、飲食店、特売の強調
オレンジ・黄明るさ、親しみ、元気、にぎやかさ飲食店、学習塾、子ども向け、イベント
緑安心、自然、健康、やすらぎ介護施設、整体院、農産物、エコ関連
青・紺信頼、誠実、清潔、落ち着きクリニック、不動産、士業、求人
ピンク・ベージュやさしさ、女性らしさ、上品さ美容サロン、エステ、ネイル
黒・金高級感、重厚感、特別感高価格帯の商品、バー、記念イベント

業種別の配色の組み合わせ例

メインカラーとアクセントカラーの組み合わせ例をまとめました。あくまで出発点として使い、お店の看板や内装の色に合わせて調整してください。

業種ベースメインアクセントねらい
飲食店生成りこげ茶赤みのオレンジ温かみの中で、価格とクーポンを目立たせる
クリニック・歯科白紺・水色黄色やオレンジ清潔感を保ちつつ、診療時間や予約方法に目を向ける
介護・福祉白・薄いクリームやわらかい緑濃いピンクやオレンジやさしい印象のまま、見学・体験の案内を目立たせる
不動産・住宅白紺深い赤信頼感を出しながら、価格や見学会の日付を強調する
美容・サロンベージュくすみピンク深い茶や金に近い黄土色上品さを崩さずに特典を示す
学習塾・教室白青黄色明るく前向きな印象で、締切や体験日を目立たせる

ただし、業種のイメージどおりの色ばかりを選ぶと、同じ地域の同業者と似たチラシになりがちです。業種らしさを押さえたうえで、看板や内装、スタッフのユニフォームなど、お店に実際にある色を取り入れると、「あのお店だ」と気づいてもらいやすくなります。業種ごとの表現については、業種別のチラシ制作ページもあわせてご覧ください。

読みにくくなる配色の組み合わせ

見やすい配色を作るには、「避けたほうがよい組み合わせ」を知っておくことも大切です。次のような配色は、読みにくくなりがちです。

組み合わせ読みにくくなる理由改善のしかた
白い背景に黄色の文字明るさの差が小さく、文字がぼやける黄色は背景や帯に使い、文字は黒や濃い色にする
鮮やかな赤の背景に青の文字鮮やかな色同士で境目がちらつくどちらかの彩度を下げるか、白いフチをつける
同じくらいの明るさの色同士色が違っても、白黒で見ると区別がつかない一方を明るく、もう一方を暗くする
赤と緑だけで区別する表示色の見え方によっては見分けにくい形や模様、文字でも区別できるようにする
写真の上に直接文字を置く写真の明るい部分と暗い部分で読みやすさが変わる文字の下に半透明の帯を敷く、写真の落ち着いた部分に置く

色の見え方には個人差があります。日本眼科医会によると、日本人男性の20人に1人、女性の500人に1人が、赤と緑などの区別がつきにくい色覚の特性を持っています(日本眼科医会「色覚異常といわれたら」)。大切な情報を色の違いだけで伝えず、文字や形でも分かるようにしておくと、より多くの人にとって見やすいチラシになります。

また、年配の方に向けたチラシでは、明るさの差をいつもより大きめにとると安心です。薄いグレーの文字や、淡い色の上の白抜き文字は、年齢とともに読みにくくなる傾向があります。

「コントラスト比4.5:1」はWebの基準

文字と背景の明るさの差を数字で表したものを「コントラスト比」といいます。Webの分野では、国際的な指針であるWCAGが、通常の文字で4.5:1以上、大きな文字で3:1以上を求めています(W3C「Understanding SC 1.4.3」)。ただし、これはWebページのための基準で、印刷物の基準ではありません。紙の色やインク、照明で見え方が変わるため、チラシでは数値だけで判断せず、実際に刷ったものや白黒コピーで読みやすさを確かめましょう。

白黒・2色印刷でも見やすくするコツ

費用を抑えるために、白黒(1色)や2色で印刷する場合もあります。色数が限られていても、工夫しだいで見やすいチラシは作れます。

白黒印刷では「濃淡」で差をつける

白黒印刷では、黒のインクの濃さを変えることで、グレーの濃淡を表現できます。背景に薄いグレーを敷いて区切る、見出しを太く大きくする、重要な部分を黒地に白抜き文字にする、といった方法で、メリハリをつけましょう。

2色印刷では「黒+1色」が基本

2色で印刷するなら、文字用の黒と、メインカラーを1色の組み合わせが使いやすい形です。メインカラーの濃淡も使えるので、見た目以上に表現の幅があります。赤や青、緑など、お店のイメージに合う色を選びましょう。

カラーで作ったデザインを白黒で確認する

カラーのチラシでも、一度白黒でコピーしたり、画面上でグレーに変換したりして見てみるのがおすすめです。白黒にしても見出しや価格がはっきり読めるなら、明るさの差が十分についている、良い配色だといえます。アクセントカラーの部分が白黒で周りに埋もれてしまうなら、明るさの差が足りていません。

チェックリスト

配色を印刷前に点検する6つの項目

  • 使っている色は、文字の色を除いて3色以内か
  • アクセントカラーは1色に絞れているか
  • アクセントを使った場所は2〜3か所に収まっているか
  • 白黒コピーでも見出しと価格がはっきり読めるか
  • 色の違いだけで区別している表示がないか
  • 写真の上の文字に、帯やフチを付けて読みやすくしたか

ブランドカラーがあるときの合わせ方

ロゴや看板に使っている決まった色(ブランドカラー)がある場合は、それをメインカラーにするのが基本です。チラシ、名刺、ホームページで同じ色を使うことで、お店の印象が積み重なっていきます。

  1. 色の数値を決めておく:印刷用のCMYKの数値と、画面用のRGBの数値を決めて記録しておくと、依頼先が変わっても同じ色を再現しやすくなります。
  2. ブランドカラーの濃淡を使う:ブランドカラーを薄くした色を背景に使うと、統一感を保ちながら単調さを防げます。
  3. アクセントは相性の良い色を1つ決める:ブランドカラーと対照的な色をアクセントとして固定しておくと、どのチラシでも印象がそろいます。
  4. 画面と印刷の色の違いに注意する:パソコンやスマホの画面で見た色は、印刷すると少しくすんで見えることがあります。

とくに、鮮やかな青緑や蛍光に近い色は、印刷で再現しにくい色です。どうしても正確に色を合わせたい場合は、色見本帳から選ぶ「特色」を使う方法もあります。画面と印刷の色の違いについては、CMYKとRGBの違いで詳しく解説しています。

反響堂でチラシを作る場合

反響堂では、デザイナー歴22年の個人デザイナーが、業種やお店の雰囲気、ブランドカラーを伺ったうえで配色を提案します。デザイン料は税抜でA4片面15,000円、A5片面10,000円、B4片面20,000円などのサイズ別定額です。修正は同じ企画の範囲なら回数無制限なので、「アクセントの色を変えた案も見たい」「もう少し落ち着いた色にしたい」といった調整も気軽にご相談ください。費用は料金シミュレーターで確認でき、LINEでの無料相談も受け付けています。

よくある質問

アクセントカラーとは何ですか?

紙面の中でいちばん小さい面積(全体の5%ほど)で使い、読む人の目を引きつけるための色です。チラシでは、価格や特典、締切、申込方法など、行動してほしい情報に使うと効果的です。

チラシのアクセントカラーはどう選べばよいですか?

メインカラーとの関係で選ぶと迷いません。強く目立たせたいなら補色や無彩色+1色、雰囲気を大切にしたいなら類似色・同系色・同一トーンが向いています。面積は全体の5%ほどに抑え、1色に絞りましょう。

アクセントカラーは何か所に使えばよいですか?

紙面全体で2〜3か所程度が目安です。同じ色をくり返すと「この色は大事な所」と伝わり、目線も流れやすくなります。すべてを強調すると、どれも目立たなくなるので注意しましょう。

チラシに使う色は何色くらいがよいですか?

文字の色を除いて3色までにまとめるのが基本です。背景などのベースカラーを約70%、見出しや帯などのメインカラーを約25%、価格や特典などのアクセントカラーを約5%の面積にすると、見やすくメリハリのある配色になります。

読みにくい配色にはどんなものがありますか?

白い背景に黄色の文字、鮮やかな赤と青の組み合わせ、同じくらいの明るさの色同士などは読みにくくなりがちです。文字と背景には明るさの差をしっかりつけ、大事な情報は色の違いだけでなく形や文字でも区別できるようにしましょう。

チラシづくり、プロに任せてみませんか?

反響堂なら、A4片面15,000円(税抜)・修正無制限・初稿最短3営業日。印刷込みの総額もすぐ分かります。

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