はがきや封書のDM(ダイレクトメール)を送ったものの、「この反応は良いのか悪いのか分からない」と感じている方は多いのではないでしょうか。DMの反応率は、送る相手との関係や内容によって大きく変わります。この記事では、DMの反応率の考え方と計算方法、平均的な目安、反応率を上げる7つのコツ、効果測定の仕組みの作り方まで、はじめてDMを送る方にも分かるように解説します。
結論:DMの反応率は「送る相手との関係」で大きく変わる
DMの反応率は、何件送って何件の反応があったかを表す数字です。この数字は、送る相手が「すでに利用したことのあるお客様」なのか、「まだ接点のない新しい相手」なのかで、大きく変わります。
一般に、既存のお客様に送るDMは反応率が高く、新規の相手に送るDMは低くなる傾向があります。そのため、他社の数字や「平均◯%」という情報と単純に比べるより、自分のDMの目的と相手に合わせた目安を持ち、前回の結果と比べて改善していくことが大切です。
DMの反応率を考えるときのポイント
- 既存客向けと新規向けは、別々に目安を持つ
- 反応率だけでなく、1件あたりの費用(CPA)もあわせて見る
- 他社の数字より、自分の前回の結果と比べる
- 効果を測る仕組みは、DMを作る段階で入れておく
DMの反応率・開封率・CPAの意味と計算方法
DMの効果を正しく知るには、いくつかの指標を使い分ける必要があります。代表的なものを整理しました。
| 指標 | 意味 | 計算方法 |
|---|---|---|
| 反応率(反響率) | 送った数に対して、問い合わせや来店などの反応があった割合 | 反応数 ÷ 発送数 × 100 |
| 開封率 | 届いたDMのうち、開封された(中身を見られた)割合 | 開封数 ÷ 到達数 × 100 |
| CPA(1件あたりの獲得費用) | 反応1件を得るのにかかった費用 | DMにかかった総費用 ÷ 反応数 |
| 費用対効果 | かけた費用に対して、どれだけの売上や利益があったか | DM経由の売上(利益) ÷ DMにかかった総費用 |
たとえば、1,000通のDMを送って15件の来店があった場合、反応率は1.5%です。デザイン・印刷・郵送などで合計15万円かかったなら、CPAは1万円になります。来店1件あたりの売上が平均2万円なら、DMの費用に対して売上は2倍、という計算です(数字は説明のための例です)。
なお、郵便で送るDMの開封率は、メールのように自動で計測することはできません。封書の場合は正確な数字を出すのが難しいため、実務では反応率とCPAを中心に効果を判断するのが一般的です。はがきは開封の手間がなく、届いた時点で文面が目に入りやすいという特徴があります。
DMの反応率の平均:既存客向けと新規向けで目安が違う理由
DMの反応率の平均について、よく言われる目安は次のようなものです。ただし、業種や商品の価格、内容によって幅が大きいため、あくまで参考として考えてください。
| 送る相手 | 反応率の目安(一般に言われる範囲) | 主な内容 |
|---|---|---|
| 既存のお客様 | 数%程度、内容によってはそれ以上 | 来店のお礼、誕生日の特典、定期点検やメンテナンスのお知らせ |
| しばらく来ていないお客様 | 既存客よりやや低め | 再来店のきっかけづくり、近況のお知らせ |
| 新規の相手 | 1%に満たないことが多い | サービスの紹介、開業や新商品の案内 |
既存のお客様の反応率が高い理由は、送り主のことをすでに知っていて、信頼関係があるからです。自分宛てに名前入りで届くDMは、知っているお店からであれば目を通してもらいやすく、内容が自分に関係あるものなら行動にもつながりやすくなります。
一方、新規の相手は送り主を知らないため、まず「これは何か」「自分に関係があるか」を判断するところから始まります。関心を持ってもらうまでのハードルが高く、反応率は低くなりがちです。新規向けのDMは、1回で結果を求めるより、継続して知ってもらう手段のひとつと考えるほうが現実的です。
DMの反応率を上げる7つのコツ
DMの効果を高めるために、すぐに見直せる7つのポイントを紹介します。
1. 送る相手を絞り込む
全員に同じDMを送るより、「最終来店から半年以上たったお客様」「この商品を買ったことがあるお客様」のように相手を絞るほうが、内容を相手に合わせやすく、反応も得やすくなります。送る数が減れば、費用も抑えられます。
2. ひと目で「自分宛て」と分かるようにする
宛名だけでなく、文面にも「◯◯様へ」「前回ご利用いただいた◯◯について」のように、その人に向けたメッセージを入れると、読んでもらえる可能性が高まります。
3. 一番伝えたいことを1つに絞る
DMに伝えたいことを詰め込みすぎると、何をしてほしいのかがぼやけてしまいます。「今月中に予約すると◯◯」のように、主役の情報を1つに決めて大きく見せましょう。
4. 期限を入れる
「いつでも使えます」より「◯月◯日まで」のほうが、行動のきっかけになります。期限が短すぎると使いにくく、長すぎると後回しにされるため、1か月前後を目安にするとよいでしょう。
5. 反応の方法を分かりやすくする
電話番号、予約方法、持ってくるもの(「このはがきをご持参ください」など)を、はっきりと書きます。QRコードでウェブ予約に案内するのも、若い世代には効果的です。
6. 形状やデザインで目に留まる工夫をする
他の郵便物に埋もれないよう、はがきの表面に写真や短いキャッチコピーを大きく入れる、圧着はがきや封書など形状を変えるといった工夫も考えられます。DMのデザインのポイントはDMの作り方で詳しく紹介しています。
7. 手書きのひと言を添える
すべてを手書きにするのは大変ですが、印刷したDMにスタッフの手書きのひと言を添えるだけでも、温かみが伝わり、読んでもらえるきっかけになります。既存のお客様向けのDMで特に効果的です。
DMを送る時期とタイミング
DMは、内容と同じくらい送る時期が大切です。お客様が「ちょうど考えていた」ときに届くと、反応につながりやすくなります。
- お客様ごとのタイミング:誕生日、前回の来店や購入から一定期間がたったころ、定期点検や買い替えの時期など
- 季節のタイミング:年末年始、新生活の時期、夏や冬のボーナスの時期、季節の変わり目など
- 届く日:特典の期限までに余裕を持って届くよう、郵送にかかる日数を見込んで発送する
郵便は、差し出す方法や地域によって届くまでの日数が変わります。特典の期限やイベントの日程が決まっている場合は、届くまでの日数に余裕を持って発送しましょう。
送る頻度も考えておきたいポイントです。1回だけで大きな反応を期待するより、季節ごとなど一定の間隔で送り続けるほうが、お店や会社のことを思い出してもらいやすくなります。一方で、あまりに頻繁に送ると、読まれずに捨てられたり、負担に感じられたりすることもあります。反応の記録を見ながら、相手にとって負担にならない間隔を探っていきましょう。また、DMを送らないでほしいという申し出があった場合は、次回から送り先リストから外すなど、丁寧に対応することも信頼につながります。
DMの効果測定の仕組みを最初から入れる方法
DMの効果測定でよくある失敗は、送った後で「どれくらい反応があったか分からない」となることです。効果を測る仕組みは、DMを作る段階で組み込んでおきましょう。
- 反応の数え方を決める:来店、予約、問い合わせなど、何を「反応」とするかを決める
- DMと分かる仕掛けを入れる:「このはがきをご持参ください」「予約時に『DMを見た』とお伝えください」などの一文や、DM専用のクーポン番号を入れる
- 複数のパターンを比べる場合は印を変える:デザインや特典を2種類に分けるなら、クーポン番号やQRコードの行き先を変えて区別する
- 記録する:反応があったら、日付と内容をノートや表計算ソフトに記録する
- 期限後に集計する:反応率、CPA、売上を計算し、次回のDMに生かす
効果測定の考え方はチラシでも同じです。詳しくはチラシの効果測定の方法もご覧ください。
DMの反応が悪いときの見直し順
DMの反応が思わしくないときは、次の順番で見直すと、原因を見つけやすくなります。
- 送り先リスト:住所が古くなっていないか、送る相手はDMの内容に合っているか
- 特典・オファー:相手にとって魅力のある内容か、条件が複雑すぎないか
- 送る時期:相手が必要としている時期に届いているか、期限に余裕はあるか
- デザインと文章:ひと目で何のDMか分かるか、伝えたいことが1つに絞れているか
- 反応の方法:連絡先や予約方法が分かりやすいか
デザインを変えることに目が向きがちですが、反応率への影響が大きいのは、多くの場合「誰に送るか」と「何を提案するか」です。まずはリストと特典から見直し、一度に変えるのは1〜2か所にとどめると、何が効いたのかが分かりやすくなります。
反響堂に頼む場合の目安
反響堂では、DMはがきやDM用チラシのデザインをお受けしています。はがき片面のデザイン料は税込8,000円からの定額で、修正は同じ企画の範囲なら無制限です。なお、DMの発送代行は行っていないため、発送はお客様ご自身か発送サービスをご利用ください。DMの内容や効果測定の入れ方についても、LINEやメールでお気軽にご相談いただけます。DMのデザインについてはDM制作のご案内をご覧ください。費用の目安は料金シミュレーターで確認できます。
よくある質問
DMの反応率の平均はどのくらいですか?
送る相手によって大きく異なります。一般に、既存のお客様向けのDMは数%程度、新規の相手に送るDMは1%に満たないことが多いと言われます。業種や内容でも変わるため、自分の前回の結果と比べて改善していくことが大切です。
DMの反応率はどうやって計算しますか?
反応数を発送数で割り、100をかけて計算します。たとえば1,000通送って15件の反応があれば1.5%です。あわせて、総費用を反応数で割った1件あたりの獲得費用(CPA)も確認すると、費用対効果が分かります。
DMの効果測定は何から始めればいいですか?
まず何を反応とするか(来店、予約、問い合わせなど)を決め、DMに「このはがきをご持参ください」などの一文やクーポン番号を入れて、DMからの反応だと分かるようにしましょう。反応があったら記録し、期限後に集計します。