チラシ作りをデザイナーに頼みたいけれど、「何を用意すればいいのか分からない」「原稿がまとまっていないのに頼んでいいのか不安」という方は多いものです。この記事では、外注の前に準備しておくとスムーズに進む7つのことを、チェック表とあわせて紹介します。完璧な原稿がなくても大丈夫です。どこまで決めておけば依頼できるのか、その目安が分かります。
結論:7つの項目が決まっていれば、原稿が未完成でも依頼できる
チラシの外注で大切なのは、きれいな原稿を用意することではありません。「何のために、誰に、どう配るのか」が決まっていることです。この土台さえあれば、文章や写真がそろっていなくても、デザイナーと一緒に形にしていけます。
反対に、目的が決まらないまま依頼すると、デザインの方向性が何度も変わり、完成までに時間がかかります。修正回数に上限がある依頼先では、追加料金の原因にもなります。
準備しておきたい7つのこと
- チラシの目的
- 届けたい相手(ターゲット)
- 配布方法と枚数
- サイズと仕様
- 載せたい情報
- 写真・ロゴなどの素材
- 予算と納期
準備1〜3:目的・届けたい相手・配布方法を決める
最初の3つは、チラシの方向性を決めるいちばん大事な部分です。ここが決まると、デザインの迷いが大きく減ります。
準備1:チラシの目的を1つに絞る
「新規のお客様に来てほしい」「新メニューを知ってほしい」「求人に応募してほしい」など、チラシを見た人にしてほしい行動を1つに絞ります。目的が2つも3つもあると、どれも中途半端に伝わってしまいます。
目的がはっきりすると、いちばん大きく載せる言葉や、問い合わせ方法の見せ方も自然に決まります。
目的を決めるときは、「このチラシを配ったあと、何がどれくらい増えたらうれしいか」を考えてみてください。「平日の昼の来店を増やしたい」「体験レッスンの申し込みを増やしたい」のように、時間帯やサービスまで具体的になると、デザイナーも載せる情報を選びやすくなります。
準備2:届けたい相手を具体的にする
「地域の人みんな」ではなく、「近所に住む子育て中のお母さん」「駅前で働く30〜40代の会社員」のように、なるべく具体的に考えます。相手がはっきりすると、使う言葉や色、写真の選び方が変わります。
いまのお客様の中で「こういう人がもっと来てくれたらうれしい」という人を思い浮かべると、考えやすくなります。
準備3:配布方法とおおよその枚数を決める
ポスティング、新聞折込、店頭での手渡し、商品への同封など、配り方によって向いているサイズやデザインが違います。たとえばポストに入れるなら、ポストの口から見える上の部分に大事な情報を置く工夫が役立ちます。
枚数は、印刷費の見積もりにも関わります。はっきり決まっていなくても、「1,000枚くらい」「3,000枚くらい」といった目安があれば十分です。
準備4〜5:サイズ・仕様と載せたい情報を整理する
準備4:サイズと片面・両面の希望
チラシでよく使われるのは、A4、B4、A5などです。迷ったら、扱いやすく情報量もほどよいA4がひとつの基準になります。載せる情報が多い場合は両面や大きめのサイズ、手軽に配りたい場合はA5やはがきサイズが向いています。
分からなければ「おまかせ」でもかまいません。配布方法と載せたい情報を伝えれば、デザイナーが提案してくれることがほとんどです。サイズごとの特徴はチラシのサイズはどれを選ぶ?で詳しく紹介しています。
準備5:載せたい情報を書き出す
文章として整っている必要はありません。まずは、載せたい情報を箇条書きで書き出してみましょう。最低限、次の情報があると安心です。
- 店名・会社名
- 住所・地図の目印
- 電話番号・ホームページ・SNSなどの連絡先
- 営業時間・定休日
- 伝えたい商品やサービスと、その価格
- 特典や期限(クーポン、キャンペーン期間など)
そのうえで、「いちばん伝えたいこと」に印をつけておくと、デザイナーが情報の優先順位をつかみやすくなります。
準備6〜7:素材と予算・納期をそろえる
準備6:写真・ロゴなどの素材を集める
お店の外観や店内、商品、スタッフの写真があると、チラシの説得力がぐっと増します。最近のスマホで撮った写真なら、チラシに使えることも多いです。明るい場所で、ピントが合っているものを選びましょう。
ロゴがある場合は、できるだけ元のデータを用意します。名刺や看板を作ったときの制作会社に問い合わせると、データが残っていることがあります。見つからない場合は、名刺をスマホで撮った画像でも相談できることがあります。
インターネットで見つけた画像を、許可なくチラシに使うのはやめましょう。著作権の問題になるおそれがあります。写真が足りない場合は、有料・無料の素材を使う方法もあるので、デザイナーに相談してください。
準備7:予算と納期の目安を決める
予算は、デザイン料だけでなく印刷費や配布費も含めて考えます。デザイン料の相場はチラシデザインの料金相場を参考にしてください。
納期は、「配布したい日」から逆算するのがコツです。デザイン、修正、印刷、配送、配布の準備と、それぞれに日数がかかります。たとえば、依頼から初稿までに数日、修正のやり取りに数日から1週間程度、印刷と配送に数日から1週間程度、そこから配布の手配という流れです。ポスティング業者や新聞折込を使う場合は、申し込みの締め切りが配布日より前にあることも多いので、あわせて確認しておきましょう。制作会社では2〜4週間程度かかることもあるため、配布日の1か月前には相談を始めると安心です。
準備チェック表
ここまでの内容を、依頼前に確認できるチェック表にまとめました。「未定」の項目があっても、依頼はできます。
| 項目 | 決めておきたいこと | 未定の場合の伝え方 |
|---|---|---|
| 目的 | 見た人にしてほしい行動 | 「来店を増やしたい」など大まかでよい |
| 届けたい相手 | 年代・住んでいる場所・困りごと | 「いまの常連さんに近い人」でもよい |
| 配布方法と枚数 | 配り方とおおよその部数 | 「検討中」と伝えて相談する |
| サイズ・仕様 | サイズと片面・両面 | 「おまかせ」で提案してもらう |
| 載せたい情報 | 店名・連絡先・商品・価格など | 手書きのメモや箇条書きで送る |
| 素材 | 写真・ロゴ | スマホ写真や名刺の画像でもよい |
| 予算と納期 | 総額の上限と配布したい日 | 「配布日」だけでも伝える |
原稿がなくても大丈夫な理由と、伝え方のコツ
「ちゃんとした原稿がないと頼めない」と思っている方は少なくありません。ですが、経験のあるデザイナーは、ばらばらの情報を整理して見出しや文章に整えることにも慣れています。
たとえば、次のような伝え方でも十分に依頼できます。
- 手書きのメモをスマホで撮って送る
- いま使っているチラシやメニュー表に、変えたいところを書き込んで送る
- 話し言葉で、お店の強みや伝えたいことを箇条書きにする
- 「こんな雰囲気にしたい」という参考のチラシや写真を見せる
とくに参考のチラシは、言葉で説明しにくい雰囲気を伝えるのに役立ちます。「このチラシの色づかいが好き」「この文字の大きさが読みやすい」など、ひとことを添えるとさらに伝わりやすくなります。
お店の強みがうまく言葉にならない場合は、「お客様によく言われること」を思い出してみてください。「店主が話しやすい」「駐車場が広くて助かる」といった何気ない言葉が、チラシの大事な材料になります。
外注でよくあるつまずきと防ぎ方
準備をしていても、やり取りの中でつまずくことがあります。よくある例と防ぎ方を紹介します。
確認する人が複数いて、意見がまとまらない
社内や家族など、チラシを確認する人が多いと、修正の指示がばらばらになりがちです。最終的に決める人を1人に決めておき、意見をまとめてから伝えるようにしましょう。
修正の指示があいまいで伝わらない
「もう少しいい感じに」「なんとなく違う」といった伝え方では、デザイナーも直し方に迷います。「文字を大きく」「写真を明るく」「電話番号をもっと目立たせる」のように、どこをどうしたいかを具体的に伝えるのがコツです。
修正したいところが複数あるときは、1つずつ小分けに送るより、まとめて一度に伝えるほうがスムーズです。印刷した初稿に赤ペンで書き込み、スマホで撮って送る方法も分かりやすくおすすめです。
誤字や数字の間違いに印刷後に気づく
電話番号、住所、価格、日付の間違いは、印刷してからでは直せません。最終確認では、声に出して読み上げたり、別の人にも見てもらったりすると、見落としを防げます。
反響堂への相談について
反響堂では、原稿は手書きのメモやスマホ写真のままで受け付けています。デザイナー歴22年のデザイナーが直接内容を確認し、足りない情報があればこちらからお聞きします。デザイン料は税込でA4片面15,000円、両面25,000円などの定額で、同じ企画の範囲なら修正は回数無制限・追加料金なし、初稿は最短3営業日です。「まだ準備が半分くらい」という段階でも、LINEで無料相談ができます。費用は料金シミュレーターで、進め方はご依頼の流れで確認できます。
よくある質問
原稿が手書きのメモしかなくてもチラシを依頼できますか?
できます。載せたい情報が書き出してあれば、デザイナーが見出しや文章に整えて形にしていくことが一般的です。手書きのメモをスマホで撮った写真でも受け付けている依頼先は多くあります。
外注するなら、配布日のどれくらい前に相談すればよいですか?
デザイン、修正、印刷、配送の日数を考えると、配布日の1か月前には相談を始めると安心です。依頼先によっては初稿まで数日で対応できる場合もありますが、余裕を持つほど修正にも時間をかけられます。
チラシに使う写真はスマホで撮ったものでも大丈夫ですか?
最近のスマホで、明るい場所でピントを合わせて撮った写真なら、チラシに使えることが多いです。大きく載せる写真や、細かい部分を見せたい写真は、なるべく元の画質のまま送るようにしましょう。