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デザイン修正の上手な伝え方|修正回数で揉めない依頼のコツと使える例文集

公開日 |反響堂 代表デザイナー(歴22年)

デザイナーから届いた初稿を見て、「何か違う。でも、どう伝えればいいか分からない」と困ったことはありませんか。修正の伝え方ひとつで、仕上がりの満足度も、完成までの時間も大きく変わります。この記事では、デザイン修正の上手な伝え方を、修正回数の考え方、伝わりにくい指示の言い換え例、そのまま使える例文、社内の意見のまとめ方、赤字の入れ方、最終確認のチェック表まで解説します。

結論:デザイン修正の伝え方は「どこを・どう・なぜ」の3点で1回で直る

デザイン修正を上手に伝えるコツは、「どこを」「どう直したいか」「なぜそうしたいか」の3点をそろえて伝えることです。この3つがそろっていれば、デザイナーは迷わずに作業でき、1回のやり取りで思いどおりの修正に近づきます。

たとえば「もう少し目立たせてください」という指示だけでは、どこを、どのくらい、どんな方法で目立たせるのかが分かりません。「見出しの『初回半額』を、今の1.5倍くらいに大きくしてください。一番伝えたい特典なので、遠くからでも読めるようにしたいです」と伝えれば、デザイナーは意図をくみ取って、より良い方法を提案することもできます。

この記事の要点

  • 修正は「どこを・どう・なぜ」の3点セットで伝える
  • 「おしゃれに」「いい感じに」などのあいまいな言葉は、具体的な言葉に言い換える
  • 修正は小分けにせず、社内でまとめてから一度に伝える
  • 「修正無制限」でも、企画そのものの変更は別扱いになるのが一般的
  • 最終確認では、電話番号・日付・価格などの数字を必ず声に出して確かめる

デザインの修正回数の考え方(制限あり・無制限の違い)

デザイン修正の依頼をする前に、契約の条件を確認しておきましょう。デザインの修正回数の決め方は、依頼先によって大きく2つに分かれます。

修正の条件内容気をつけたいこと
回数制限あり「修正2回まで」など回数が決まっていて、超えると追加料金がかかる1回の修正依頼に、直したい点をすべてまとめて伝える
回数無制限同じ企画の範囲であれば、何度でも修正できるサイズの変更や企画の作り直しは別料金になるのが一般的

「1回」の数え方を確認する

回数制限がある場合、何を「1回」と数えるかは依頼先によって違います。多くの場合、依頼者がまとめて修正点を伝え、デザイナーが直して戻すまでの一往復が1回です。修正点を思いついたたびに小分けで送ると、それぞれが1回と数えられてしまうこともあるので注意しましょう。

「無制限」でも範囲がある

修正無制限のサービスでも、対象になるのは「同じ企画の中での修正」です。たとえば、A4のチラシをB4に変える、飲食店のメニュー表を求人チラシに作り変える、といった変更は、新しい依頼として扱われるのが一般的です。どこまでが修正の範囲なのか、事前に確認しておくと安心です。

また、回数に制限がなくても、修正のやり取りが増えるほど完成は遅れます。配布日が決まっている場合は、修正の伝え方を工夫して、少ない回数で仕上げることを意識しましょう。依頼前の準備についてはチラシ作成を外注する前に準備したいことも参考になります。

伝わりにくい修正指示と、伝わる言い換え例

デザイナーへの修正指示で、よく使われるのに伝わりにくい言葉があります。感覚的な言葉は、人によって思い浮かべるイメージが違うためです。代表的な例と、伝わる言い換えを紹介します。

伝わりにくい指示伝わる言い換えの例
もっとおしゃれにしてくださいカフェのような落ち着いた雰囲気にしたいです。色数を減らして、余白を広めにとってください
パッと目立たせてください「初回半額」の文字を今の1.5倍ほどに大きくし、背景に黄色の帯を敷いてください
いい感じにお任せします30〜40代の女性に向けたチラシです。やさしく清潔な印象になるようお願いします
なんか違う気がします写真が暗く見えて、お店の明るい雰囲気と合わない気がします。明るい写真に差し替えられますか
もう少し高級感を価格帯が高めのメニューなので、金色や黒を使った落ち着いた配色を試してみてください
文字を読みやすく本文の文字を1〜2段階大きくしてください。年配のお客様が多いためです

言い換えのポイントは、「誰に向けたものか」「どんな印象にしたいか」を理由として添えることです。具体的な直し方が思いつかなくても、理由が伝われば、デザイナーはプロとして最適な方法を考えられます。

イメージを言葉にしにくいときは、参考になるチラシやホームページ、雑誌の切り抜きなどを見せるのも効果的です。その際は、「この色づかいが好き」「この写真の大きさが良い」など、参考にしたい部分を具体的に伝えましょう。

修正依頼の例文(文字・色・写真・配置)

ここでは、チラシの修正依頼でそのまま使える例文を、修正の種類ごとに紹介します。自分の状況に合わせて言葉を入れ替えて使ってください。

文字の修正

  • 表面の中央、キャッチコピー「〇〇〇」を「△△△」に変更してください。
  • 裏面の営業時間を「10:00〜19:00」から「10:00〜18:00」に変更してください。
  • 本文の「〜です。〜です。」が続く部分は、読みやすいように2つの段落に分けてください。

色の修正

  • 見出しの赤が強すぎて落ち着かない印象なので、少し暗めの赤か、えんじ色を試していただけますか。
  • 背景の水色を、ロゴと同じ緑系の色にそろえてください。お店の印象を統一したいためです。

写真の修正

  • 左上の料理写真を、添付した「写真3」に差し替えてください。看板メニューなので、一番大きく見せたいです。
  • スタッフ写真の顔が小さく見えるので、顔がもう少し大きく見えるよう切り抜き位置を調整してください。

配置の修正

  • 地図とQRコードの位置を入れ替えて、QRコードを右下に配置してください。予約につなげたいためです。
  • 料金表を表面から裏面に移し、空いたスペースで写真を大きくしてください。

修正点が複数あるときは、番号をつけて箇条書きにすると、デザイナーが一つずつ確認しながら作業でき、直し漏れを防げます。「1. 表面の見出し」「2. 裏面の地図」のように、場所から書き始めるのがコツです。

社内で意見をまとめてから伝えるコツ

会社やお店で複数の人がチラシを確認する場合、それぞれの意見がばらばらに届くと、修正が行ったり来たりしてしまいます。社内で意見をまとめてから伝えるために、次の手順を意識しましょう。

  1. 窓口を1人に決める:デザイナーとのやり取りは、担当者1人に絞ります。複数の人から別々に指示が届くと、どれを優先すべきか分からなくなります。
  2. 最終的に決める人を早めに巻き込む:社長や店長など、最終判断をする人には初稿の段階で見てもらいます。完成間際になって大きな変更が入るのを防げます。
  3. 意見を1つのリストにまとめる:確認した人の意見を1つの表や文書に集め、重複や矛盾がないかを整理します。
  4. 優先順位をつける:「必ず直したいこと」と「できれば直したいこと」を分けて伝えると、デザイナーも判断しやすくなります。
  5. 意見が割れたら目的に立ち返る:好みで意見が分かれたときは、「このチラシは誰に何を伝えるためのものか」という目的に照らして決めます。

社内でまとまらない場合は、「A案とB案で迷っています。どちらがターゲットに合うと思いますか」と、デザイナーに意見を求めるのも一つの方法です。

赤字(校正記号)の入れ方の基本

紙に印刷した原稿やPDFに修正を書き込むことを、「赤字を入れる」といいます。印刷の世界では、修正の書き方として校正記号が使われており、日本産業規格(JIS)にも印刷校正記号の決まりがあります。すべてを覚える必要はありませんが、基本を知っておくと正確に伝えられます。

やりたいこと赤字の入れ方の例
文字を直す直したい文字を線で消し、線を余白に引き出して正しい文字を書く
文字を削除する削除する文字を線で消し、引き出した先に「トル」と書く
文字を追加する入れたい位置に印をつけ、引き出した先に追加する文字を書く
改行する・つなげる改行したい位置に印をつけて「改行」、つなげたい場合は線で結んで「つなげる」と書く
修正を取り消す一度入れた赤字を取り消し、元のままにするときは「イキ」と書く

赤字を入れるときは、次の点に気をつけると、読み間違いが起きにくくなります。

  • 赤いペンで、はっきりと丁寧に書く
  • 引き出し線同士が交差しないようにする
  • 数字やアルファベット、似た形の文字(「ソ」と「ン」など)は、とくに丁寧に書く
  • 文字では伝えにくい修正は、「この写真を右に寄せる」など言葉で補足する

最近は、PDFの注釈機能を使って、画面上で直接コメントを書き込む方法も一般的です。修正したい場所に直接コメントをつけられるので、「どこを」が確実に伝わります。スマホで確認する場合は、画面のスクリーンショットに印をつけて送る方法も便利です。

最後の確認(誤字・電話番号・日付)のチェック表

修正が終わり、いよいよ印刷という段階では、最終確認をしっかり行いましょう。デザインの見た目に気を取られて、肝心の情報の間違いを見落とすことはよくあります。印刷後に間違いが見つかると、刷り直しの費用と時間がかかってしまいます。

確認する項目確認のしかた
電話番号実際にその番号に電話をかけてつながるか確かめる
日付と曜日カレンダーと照らし合わせ、日付と曜日が合っているか確認する
価格税込の総額になっているか、桁の間違いがないかを確認する
住所・地図番地や建物名、地図上の目印が正しいかを確認する
営業時間・定休日最新の情報になっているか、祝日の扱いも含めて確認する
店名・社名・人名正式な表記、漢字の間違いがないかを確認する
URL・QRコード実物大で印刷し、スマホで読み取って正しいページが開くか確かめる
誤字・脱字声に出して読み、別の人にも読んでもらう

数字の確認は、見るだけでなく声に出して読み上げたり、元の資料と一文字ずつ照らし合わせたりするのが確実です。できれば、制作に関わっていない人にも目を通してもらいましょう。作った本人は内容を知っているぶん、間違いに気づきにくいものです。制作から完成までの進め方は、ご依頼の流れでも紹介しています。

反響堂の修正対応について

反響堂では、デザイナー歴22年の個人デザイナーが直接担当するため、修正のご要望もそのままデザイナー本人に届きます。修正は同じ企画の範囲なら回数無制限で、追加料金はかかりません。「うまく言葉にできない」という場合も、LINEで写真やスクリーンショットに印をつけて送っていただければ意図をくみ取ります。デザイン料は税込でA4片面15,000円、A5片面10,000円などのサイズ別定額で、詳しくは料金ページでご確認いただけます。

よくある質問

デザインの修正はどう伝えればよいですか?

「どこを」「どう直したいか」「なぜそうしたいか」の3点をそろえて伝えるのが基本です。「おしゃれに」「目立たせて」などのあいまいな言葉は避け、場所と具体的な変更内容、その理由を添えると、1回で意図どおりに直りやすくなります。

修正回数に制限がある場合、どう依頼すればよいですか?

直したい点を社内でまとめ、番号をつけた箇条書きにして一度に伝えるのがおすすめです。思いついたたびに小分けで送ると、それぞれが1回と数えられることもあります。何を1回と数えるかも事前に確認しておきましょう。

印刷前の最終確認では何をチェックすればよいですか?

電話番号、日付と曜日、価格、住所、営業時間、店名や人名の表記、URLやQRコード、誤字脱字を確認しましょう。数字は声に出して読み上げ、制作に関わっていない人にも目を通してもらうと、見落としを防げます。

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