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チラシ作成アプリと無料テンプレートの選び方|スマホで作るときの注意点

公開日 |反響堂 代表デザイナー(歴22年)

スマホやパソコンで手軽に使えるチラシ作成アプリが増え、無料のテンプレートを選ぶだけで見栄えのよいチラシが作れるようになりました。一方で、「作ったのに印刷所で受け付けてもらえなかった」「近所のお店とデザインがかぶった」という声もよく聞きます。この記事では、無料のチラシ作成アプリやテンプレートの選び方、スマホで作るときの注意点、印刷に出す前のチェックまで、失敗しないためのポイントをまとめました。

結論:チラシ作成アプリは「印刷用に書き出せるか」で選ぶ

チラシ作成アプリを選ぶとき、多くの人はテンプレートの数やおしゃれさに目が行きます。もちろん大切な要素ですが、それ以上に確認したいのが「印刷用のデータとして書き出せるか」です。

画面で見る分にはきれいでも、印刷に向かない形式でしか保存できなければ、印刷所に入稿できなかったり、仕上がりがぼやけたりします。特に、ポスティングや新聞折込のように印刷会社で何百枚、何千枚と刷る場合は、次の3点を最初に確かめておきましょう。

  • PDFで書き出せるか(印刷用の高画質なPDFを選べるか)
  • 塗り足し(紙の端まで色を入れるための余白)を付けられるか
  • A4やB4など、印刷したいサイズを正確に指定できるか

家庭のプリンターで数十枚刷るだけなら、ここまで気にしなくても問題ないことが多いです。どこで、何枚印刷するのかを先に決めておくと、選ぶべきアプリも自然と絞れてきます。

この記事の要点

  • 無料ツールは「印刷用PDF」「塗り足し」「サイズ指定」の3点で選ぶ
  • テンプレートは早くきれいに作れる反面、他店とかぶりやすい
  • スマホで作るときは、文字の小ささと誤字の見落としに注意
  • テンプレートや素材は、商用利用の可否を利用規約で必ず確認する
  • 反応を重視する場面や時間がない場面では、プロ依頼も選択肢

主な無料チラシ作成アプリ・サービスの比較

無料でチラシを作れる道具は、大きく分けて4種類あります。代表的なものの特徴を表にまとめました。機能や無料で使える範囲は変わることがあるため、使う前に各サービスの公式情報で確認してください。

種類代表例良いところ気をつけたいところ
オンラインのデザインツールCanva、Adobe Express などテンプレートが豊富。スマホとパソコンの両方で使える無料プランでは使えない素材や機能がある。人気のテンプレートはかぶりやすい
文書・プレゼンソフトWord、PowerPoint など使い慣れた人が多い。文字の多いチラシも作りやすい多くは有料のソフト。凝ったデザインには手間がかかる
印刷会社のオンライン作成ツール印刷通販サイトの作成機能作ったデータをそのまま注文できる。印刷の設定を気にしなくてよいその会社でしか印刷できないことが多い。テンプレートの種類は限られる
スマホ専用のチラシアプリ各種のチラシ・ポスター作成アプリ手軽で操作が簡単。すぐにSNSにも使える画像保存のみで、印刷用の書き出しに対応していないものもある

オンラインのデザインツール

近年よく使われているのが、ブラウザやアプリで使えるオンラインのデザインツールです。テンプレートを選んで文字と写真を差し替えるだけで、それらしい見た目に仕上がります。印刷用のPDFで書き出す機能を備えたものも多く、個人店のチラシ作りには心強い道具です。

ただし、無料プランと有料プランで使える素材や機能が分かれていることがあります。作り終えてから「この素材は有料だった」と気づくことがないよう、素材を選ぶ段階で確認しておきましょう。

WordやPowerPoint

パソコンに入っていることが多く、使い慣れた人には取り組みやすい方法です。文字の多いお知らせや、表を使った料金表などは作りやすいでしょう。一方で、写真の配置や細かいデザインの調整は、専用ツールに比べると手間がかかります。印刷会社に入稿する場合は、PDFに書き出してから入稿できるかを確認しておくと安心です。

印刷会社のオンライン作成ツール

印刷通販サイトの中には、ブラウザ上でチラシを作って、そのまま注文できる仕組みを用意しているところがあります。印刷に必要な設定があらかじめ整っているので、データの不備で差し戻されにくいのが利点です。

反対に、作ったデータを別の印刷会社で使いたいときに、持ち出せないことがあります。「今回はここで刷るけれど、次は別の会社で」と考えているなら、PDFとして保存できるかも確かめておきましょう。

スマホ専用のチラシアプリ

スマホのアプリストアには、チラシやポスターを作るためのアプリが数多くあります。操作が簡単で、思い立ったときにすぐ作れるのが魅力です。SNSやLINEで告知するための画像を作る用途なら、十分に役立ちます。

ただし、アプリによっては書き出しが画像形式だけで、印刷用の設定ができないものもあります。インストールする前に、説明文やレビューで「PDF書き出し」「印刷用」といった機能があるかを確認しておくと、作り直しを防げます。

無料テンプレートを使うメリットと落とし穴

無料テンプレートは、デザインの経験がない人にとって大きな助けになります。おしゃれなテンプレートも多く、配色や文字の配置をゼロから考えなくて済みます。

メリット

  • 短時間で、ある程度整ったチラシが作れる
  • 配色や書体の組み合わせを考えなくてよい
  • 業種別・目的別に探せるので、構成の参考になる

落とし穴

便利な反面、次のような落とし穴もあります。

  1. 他のお店とかぶる:人気のテンプレートは多くの人が使っています。同じ地域の同業者と、色も配置もそっくりなチラシになることがあります。
  2. 中身がテンプレートに合わない:テンプレートは「見出しは短く、文章は少なめ」を前提に作られていることが多く、伝えたい情報を入れると文字があふれたり、極端に小さくなったりします。
  3. 見た目のわりに伝わらない:おしゃれさを優先したテンプレートは、キャッチコピーや連絡先が控えめなこともあります。読む人に行動してもらうには、伝えたいことを目立たせる調整が必要です。
  4. 写真が借り物に見える:テンプレートに入っている見本写真のまま使うと、自分のお店らしさが伝わりません。できるだけ自分で撮った写真に差し替えましょう。

テンプレートは「完成品」ではなく「たたき台」と考えるのがコツです。色をお店のイメージに合わせて変え、キャッチコピーを大きくし、写真を差し替えるだけでも、ぐっと自分のお店らしいチラシになります。デザインの基本はチラシデザインのコツもあわせてご覧ください。

スマホでチラシを作るときに気をつけたい3つのこと

スマホだけでもチラシは作れます。すきま時間に作業できるのは大きな利点です。ただし、パソコンに比べて画面が小さいぶん、次の3つに気をつけましょう。

1. 文字が小さくなりすぎる

スマホの画面では拡大しながら作業するため、実際の紙の大きさで見るとどれくらいの文字になるのか、感覚がつかみにくくなります。気づいたら本文がとても小さな文字になっていた、ということがよくあります。

途中で一度、コンビニのプリントや家庭用プリンターで実物大に印刷し、手に取って読めるか確かめると安心です。特に年配の方に向けたチラシでは、大きめの文字を心がけましょう。

2. 誤字や数字の間違いを見落としやすい

小さな画面では全体を見渡しにくく、電話番号の1桁の違いや、日付と曜日のずれを見落としがちです。チラシの誤りは印刷してしまうと直せません。最終確認はパソコンの大きな画面か、紙に印刷した状態で行うのがおすすめです。

3. 画像を保存すると画質が落ちることがある

スマホアプリの中には、完成したチラシを画像(JPEGやPNG)でしか保存できないものがあります。SNSに載せるには十分でも、A4やB4で印刷するには画質が足りない場合があります。印刷に使うなら、PDFで書き出せるかを確認しましょう。

また、写真の扱いにも注意が必要です。SNSやメッセージアプリを経由した写真は、容量を小さくするために画質が落ちていることがあります。チラシに使う写真は、スマホで撮った元の写真を使うのが基本です。

印刷に出す前のチェック(サイズ・塗り足し・画質)

アプリで作ったチラシを印刷会社に出す前に、次の項目を確認しましょう。

チェック項目確認すること
サイズA4は210×297mm、B4は257×364mmなど、印刷したいサイズで作っているか
塗り足し紙の端まで色や写真がある場合、上下左右に3mmずつ塗り足しがあるか
文字の位置大切な文字が、紙の端から3〜5mm以上内側にあるか
画質写真が実際の大きさで350dpi程度あるか。粗く見える画像はないか
印刷はCMYKで表現されるため、画面の鮮やかな色がややくすんで見えることを理解しているか
ファイル形式印刷会社が受け付ける形式(多くはPDF)で書き出したか

塗り足しや色の考え方は少し分かりにくいところです。詳しくは塗り足しとトンボの基本で解説しています。

印刷会社によって、受け付けるデータの条件は少しずつ違います。入稿の前に、その会社の入稿ガイドに目を通しておくと、差し戻しや刷り直しを防げます。

テンプレートの利用規約と商用利用の確認

無料のテンプレートや素材を使うときに、見落としやすいのが利用規約です。「無料」と書かれていても、どんな使い方でも自由にできるとは限りません。

お店の集客に使うチラシは、一般に「商用利用」にあたります。テンプレートや写真、イラスト、フォントを使う前に、次の点を確認しましょう。

  • 商用利用が認められているか
  • 印刷して配布する使い方が認められているか
  • クレジット(作者名など)の表記が必要か
  • ロゴや商標として使うことが禁止されていないか
  • 無料プランと有料プランで使える範囲が違わないか

特に、テンプレートの一部をお店のロゴとして使うことは、多くのサービスで制限されています。ロゴはお店の顔として長く使うものなので、別に用意するのが安心です。

また、インターネットで見つけた写真やイラスト、キャラクターを無断で使うことは避けましょう。著作権の考え方はチラシと著作権の基本でも整理しています。

本記事は一般的な情報で、法的助言ではありません。最新の制度・個別の判断は公式情報や専門家にご確認ください。テンプレートや素材の利用条件は、サービスごと・時期ごとに変わることがあるため、使う時点の利用規約を必ずご確認ください。

テンプレートでは限界が出るケースとプロ依頼の目安

無料のアプリとテンプレートで十分なチラシが作れる場面は、たくさんあります。一方で、次のような場合は、テンプレートでは限界を感じやすくなります。

  • 伝えたい情報が多く、テンプレートに収まらない
  • 同じ地域に同業者が多く、見た目で差をつけたい
  • 新規開店など、お店の第一印象を大きく左右する場面
  • 何千部も配るため、反応の差が費用に大きく影響する
  • 作業の時間が取れず、本業に支障が出ている

テンプレートは「誰にでも合うように」作られているため、あなたのお店の強みや、届けたい相手に合わせた設計まではしてくれません。反応を左右するのは、見た目のきれいさよりも「誰に、何を、どの順番で伝えるか」です。

自分で作るか、プロに頼むかで迷ったら、次のように考えてみてください。店内のお知らせや少部数の手配りなら、アプリで自作。ポスティングや折込で大量に配るもの、長く使うものはプロに相談。このように使い分けるのも、無理のない方法です。判断の目安はチラシは自作とプロ依頼どちらがいい?で詳しく比べています。

反響堂に頼む場合の目安

反響堂では、デザイナー歴22年の個人デザイナーが、テンプレートではなく内容に合わせて一から組み立てます。デザイン料は税込でA4片面15,000円、A5片面10,000円などのサイズ別の定額で、同じ企画の範囲なら修正は回数無制限です。アプリで作った下書きやスマホで撮った写真を元にしたご相談もLINEで受け付けています。料金は料金シミュレーターで確認できます。

よくある質問

無料のチラシ作成アプリで作ったチラシは印刷会社に出せますか?

印刷用のPDFで書き出せて、塗り足しやサイズを正しく設定できるものなら、多くの印刷会社に入稿できます。画像保存しかできないアプリは印刷向きでない場合があるため、入稿ガイドとあわせて確認しましょう。

無料テンプレートをお店のチラシに使っても大丈夫ですか?

商用利用が認められているテンプレートなら使えることが多いですが、条件はサービスによって違います。印刷配布の可否、クレジット表記の要否、ロゴとしての利用制限などを、使う時点の利用規約で確認してください。

スマホだけでチラシを作ることはできますか?

作れます。ただし画面が小さいため、文字が小さくなりすぎたり、誤字を見落としたりしやすくなります。途中で実物大に印刷して読みやすさを確かめ、最終確認は紙か大きな画面で行うのがおすすめです。

チラシづくり、プロに任せてみませんか?

反響堂なら、A4片面15,000円(税込)・修正無制限・初稿最短3営業日。印刷込みの総額もすぐ分かります。

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