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チラシは自作とプロ依頼どっちが得?テンプレ作成の落とし穴5つ

公開日 |反響堂 代表デザイナー(歴22年)

無料のテンプレートやアプリを使えば、チラシは自分でも作れる時代です。では、わざわざお金を払ってプロに頼む意味はあるのでしょうか。この記事では、自作とプロ依頼を費用・時間・仕上がりの面から比べ、テンプレートで作るときに多くの人がつまずく5つの落とし穴を紹介します。自分の状況ではどちらが得か、判断の目安がつかめる内容です。

結論:「何枚配るか」と「何を期待するか」で得なほうは変わる

先に結論をお伝えします。店内に数枚貼る案内や、常連さんに手渡すお知らせなら、自作で十分なことが多いです。一方で、何千枚も印刷してポスティングや新聞折込で配るなら、プロに頼んだほうが結果的に得になりやすくなります。

理由はシンプルです。配る枚数が増えるほど、印刷費と配布費が大きくなります。せっかく費用をかけて配るのに、チラシそのものが読まれなければ、その費用がまるごと無駄になってしまうからです。

もうひとつの判断材料は、チラシに何を期待するかです。「知っている人に情報が伝わればいい」のか、「まだお店を知らない人に来てもらいたい」のかで、求められる完成度は大きく変わります。後者の場合、はじめて見る人の目に留まり、信頼してもらえる見た目が必要になるため、プロの力が生きやすくなります。

判断の目安

  • 少ない枚数・身内向け・急ぎのお知らせ → 自作が向いている
  • 多い枚数・新しいお客様向け・集客が目的 → プロ依頼が向いている
  • 迷ったら「配布にかかる総額」と「自分の作業時間」で比べる

自作とプロ依頼を比較

自作とプロ依頼の違いを、項目ごとに表にまとめました。どちらが優れているというより、向き不向きがあると考えてください。

比較項目自作(テンプレート利用)プロに依頼
デザイン費用無料〜数千円程度1万円前後〜10万円程度(依頼先による)
かかる時間慣れないと数時間〜数日打ち合わせと確認の時間だけ
仕上がりテンプレートの質と本人の腕しだい一定の品質が期待できる
印刷データの正確さ入稿でつまずくことがある印刷に合わせたデータで納品される
他店との差別化同じテンプレートと似やすいお店に合わせて作れる
修正のしやすさいつでも自分で直せる依頼先の修正条件による

自作の最大のメリットは、費用がほとんどかからず、思い立ったときにすぐ直せることです。プロ依頼のメリットは、時間を取られず、印刷や配布に耐える品質のチラシが手に入ることです。依頼先ごとの料金はチラシデザインの料金相場で詳しく紹介しています。

テンプレートで自作するときの落とし穴5つ

テンプレートは便利ですが、「きれいな見本に文字を入れ替えるだけ」と思っていると、思わぬところでつまずきます。とくに多いのが次の5つです。

落とし穴1:文字を詰め込みすぎて読まれない

伝えたいことが多いほど、つい全部を載せたくなります。しかし、テンプレートは見本の文字量を前提に作られています。そこに倍の文章を入れると、文字が小さくなり、余白がなくなり、一気に読みにくくなります。

チラシは、手に取ってから数秒で「読むか捨てるか」が決まると言われます。情報は絞り込み、いちばん伝えたいことを大きく見せるのが基本です。

たとえば新メニューの案内なら、「新メニューの写真と名前」「価格」「期間」「店名と地図」の4つがあれば十分伝わります。こだわりの説明や全メニューの一覧は、お店のホームページやSNSに任せてしまうのもひとつの方法です。

落とし穴2:ほかのお店と似たデザインになる

人気のテンプレートは、多くの人が使っています。同じ地域の別のお店が、同じテンプレートで作ったチラシを配っていることもあります。見た目が似ていると、お客様の記憶に残りにくくなります。

テンプレートを使う場合も、色をお店のイメージに合わせて変える、自分で撮った写真を使う、見出しの言葉を自分らしく書き直すなど、ひと工夫を加えるだけで印象は変わります。とくに写真は、素材サイトのものより実際のお店や商品の写真のほうが、お店らしさが伝わりやすくなります。

落とし穴3:画面ではきれいでも、印刷すると粗くなる

パソコンやスマホの画面では問題なく見えても、印刷すると写真がぼやけたり、ギザギザになったりすることがあります。原因の多くは、写真の解像度が足りないことです。印刷には350dpi程度の解像度が目安とされます。

また、画面の色は光で表現されるため、印刷の色とは仕組みが違います。鮮やかな青や緑が、印刷するとくすんで見えるのはよくあることです。

落とし穴4:印刷所に入稿したらデータを差し戻される

印刷所に出すデータには、決まりごとがあります。代表的なのは、仕上がりより3mm外側まで背景を伸ばす「塗り足し」、文字を図形に変換する「アウトライン化」、印刷用の色の形式である「CMYK」です。

これを知らずに入稿すると、差し戻しになって作り直しが発生したり、端に白いすき間が出たりします。配布日が決まっている場合、このやり直しが大きな痛手になります。

落とし穴5:作るのに想像以上の時間がかかる

いちばん見落とされやすいのが、時間のコストです。慣れていない人がゼロからチラシを作ると、テンプレート選び、文章づくり、写真の調整、印刷の設定まで、数時間から数日かかることもめずらしくありません。

その時間を本業に使えていたらどうだったか。そう考えると、無料で作ったつもりのチラシが、実は高くついていることがあります。

無料のテンプレートやイラストにも、利用規約があります。商用利用ができない素材や、クレジット表記が必要な素材もあるため、使う前に必ず確認しましょう。

自作が向いているのはこんなとき

自作が悪いわけではありません。次のような場面では、自作のほうが合理的です。

  • 店内やレジ横に貼る、少ない枚数の案内
  • 臨時休業や営業時間の変更など、急ぎのお知らせ
  • 常連さんや会員さん向けの、顔なじみに渡すチラシ
  • 家庭用プリンターで数十枚刷れば足りるもの

こうしたチラシは、見た目の完成度よりも、早く正確に伝わることが大切です。シンプルな構成で、必要な情報を大きな文字で書けば十分役に立ちます。

また、自作のよいところは、反応を見ながらすぐに作り直せることです。お客様に「どこを見て来てくれましたか」と聞き、その声をもとに次のチラシを直していく。こうした小さな改善を重ねられるのは、自作ならではの強みです。

プロに頼んだほうがよいのはこんなとき

反対に、次のような場面ではプロへの依頼を考える価値があります。

  • ポスティングや新聞折込で、数千枚以上を配る
  • 新規オープンやリニューアルなど、失敗したくない告知
  • 新しいお客様に、お店の雰囲気や信頼感を伝えたい
  • 作る時間がない、何を載せればよいかまとまらない

ポスティングの反響率は、一般に0.01〜0.3%程度と言われます。業種やエリア、内容によって大きく変わりますが、1万枚配っても反応は数件から数十件ということも十分ありえます。だからこそ、1枚ごとの読まれやすさが結果を左右します。反響が出やすいチラシの考え方は反響が出るチラシの共通点にまとめています。

迷ったときは「総額」と「時間」で比べる

どちらにするか迷ったら、次の順番で考えてみてください。

  1. 配る枚数と、印刷費・配布費の合計を出す
  2. 自作にかかりそうな時間を見積もる
  3. その時間で本業ならどれくらいの仕事ができるかを考える
  4. デザイン料を払ってでも、時間と品質を買う価値があるか判断する

たとえば配布まで含めて数万円かける計画なら、そのうち1〜2万円程度をデザインにかけることで、残りの費用を無駄にしにくくなります。逆に、配布費がほとんどかからない店頭配布なら、自作で様子を見るのも十分ありです。

また、「まずは自作で試して、反応が良かった内容をプロに整えてもらう」という進め方もあります。自作で作ったチラシは、そのまま依頼時の原稿として役立ちます。

自作するなら最低限押さえたい4つのポイント

自作すると決めた場合も、次の4つを意識するだけで仕上がりは大きく変わります。

  • いちばん伝えたいことを1つに絞る。見出しは短く、大きく配置します。
  • 文字の種類は2つまでにする。書体が多いと、まとまりがなく見えます。
  • 色は3色程度に抑える。ベースの色、強調の色、文字の色が基本です。
  • 連絡先と地図は必ず入れる。興味を持った人が、次に何をすればよいか迷わないようにします。

印刷所に入稿する場合は、塗り足し3mm、画像の解像度350dpi程度、フォントのアウトライン化、CMYKの4点を確認してから入稿しましょう。紙やサイズの選び方はチラシのサイズ早見表が参考になります。

反響堂に頼む場合の目安

反響堂では、デザイン料は税込でA5片面10,000円、A4片面15,000円からの定額です。原稿は手書きのメモやスマホで撮った写真でも受け付けているので、「自作で作りかけたチラシ」をそのまま送っていただいてもかまいません。修正は同じ企画の範囲なら回数無制限・追加料金なしです。自作とどちらにするか迷っている段階でも、LINEで無料相談ができます。費用の目安は料金シミュレーターで確認してみてください。

よくある質問

チラシは自作とプロ依頼、どちらが安く済みますか?

デザイン費用だけを見れば自作のほうが安く済みます。ただし、作るのにかかる時間や、印刷・配布の費用まで含めて考えると、配る枚数が多い場合はプロに頼んだほうが結果的に得になることもあります。

無料テンプレートで作ったチラシを印刷所に出せますか?

出せますが、塗り足し3mm、画像の解像度350dpi程度、フォントのアウトライン化、CMYKでの色設定など、印刷所ごとの入稿ルールを満たしている必要があります。満たしていないと差し戻しになることがあります。

自作したチラシをもとにプロに作り直してもらえますか?

多くのデザイナーは、自作のチラシを原稿として受け付けています。載せたい情報がそろっているので、打ち合わせもスムーズに進みやすくなります。

チラシづくり、プロに任せてみませんか?

反響堂なら、A4片面15,000円(税込)・修正無制限・初稿最短3営業日。印刷込みの総額もすぐ分かります。

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